腐女子、うっかりゲイに告るのネタバレ!結末と感想を紹介

婦女子、うっかりゲイに告る(原作:彼女が好きなのはホモであって、僕ではない)の結末ネタバレを紹介したいと思います。

「純と三浦さんのカップルの関係はどうなるのか?」

「純と誠さんの関係はどうなるのか?」

「ミスター・ファーレンハイトはどういう人物なのか?その正体は?」

このあたりについて注目してお伝えして行きたいと思います。

私は原作読み終わったあと、本当に読んで良かったと思える作品でした。少しだけ切ない気持ちになりましたが、最後はいい終わり方でした。

この記事は作品の結末までネタバレを書いていますので、ドラマを見て、楽しみたい方はお気をつけください。

婦女子、うっかりゲイに告るのネタバレ、ポイントを紹介

全てを伝えると長くなるので、まずは腐女子、うっかりゲイに告るのネタバレをポイントをまとめてお伝えします。

以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

 

純は、書店で偶然BL本を買っているクラスメイトの三浦さんに遭遇します。

彼女はBL趣味がクラスの人に知られたくないので、彼女はBL趣味のことを他の人に言わないでほしいと言います。

純は他の人に言わないと約束をします。

趣味がバレた以上、他にお願いできる人がいないからということで、一人一つ限定のBLグッズを買うためにイベントに誘われます。

そこで、三浦さんのBL趣味の仲間の佐倉さんとその彼氏の近藤さんに会います。

その後、純の幼馴染の亮平とその友人の小野、三浦さん、今宮さん、小野の彼女の6人で遊園地に行きます。

遊園地デートで一緒に観覧車に乗った際に、三浦さんは純に告白をします。

女性と付き合ったら変われるかもしれない。一般的な幸せを手に入れることができるかもしれない。

そう考えた純は、キスをして、告白を受けます。二人は付き合い始めました。

その後も一緒にテスト勉強をしたり、二人は仲を深めます。

ある日、純は家で一緒にテスト勉強をしないかと言います。

家で一緒にテスト勉強をしていた純は三浦さんとセックスをしようとします。

ただ、勃たずうまく行きません。

そのまま気まずくなった二人でしたが、次のデートは純のアイデアで温泉施設に行きました。

温泉を選んだ理由は、マコトさんが家族で温泉に行くと言っていたからでした。

純たちが温泉施設に行った時に、恋人のマコトさんと遭遇します。

その温泉施設で三浦さんと純が一緒にいる時に純にミスター・ファーレンハイトからメールが届きます。

純は取り乱し、落ち着けるところを探して喫煙所に。

マコトさんと純がキスをしている場面を三浦さんが目撃します。

どういうことか説明して欲しいという彼女に対して、「ホモ好きなんでしょ」とはぐらかす純。

純の頬を叩いて三浦さんはその場を去ります。

三浦さんに自分が同性愛者であるということを伝える決意をする純。

その話を聞いていた小野と純が殴り合いになります。

小野がクラス全員に純が同性愛者であるということを告げる。

体育の授業前、同性愛者がいたら着替えられないから、出て行けと言われる純。

純はわかったと答え、教室の窓から外に飛び降りる。

三浦さんの涙で目を覚ます純。

三浦さんに終業式に来るようにお願いをされます。

三浦さんが描いた絵が入賞したので、表彰されるというのです。

終業式では、三浦さんが賞状をもらいます。

その壇上で、彼女はマイクをとって叫びます。「ホモが、大好きでーーーーーーす!!!」

彼女が腐女子だということ、小学校の頃にBLものの本を読んだのがきっかけだということを伝えます。

BL本を買っているところをクラスメイトに目撃されたこと、一緒にイベントに行ったこと、その後一緒に動物園に行って、彼のことを好きになったこと、彼が同性愛者だったこと、全てを伝えます。

教師に取り押さえられますが、亮平や小野の協力で振り切って、話を続けます。

そして、壇上に上がった純とキスをします。

純は三浦さんに海に行こうと誘います。

二人は電車を乗り継いで、ミスター・ファーレンハイトの家に行きます。

家で出迎えてくれたのは、彼の母親でした。

彼女は同性愛者なのに彼女と一緒にいる純を訝しがります。

純は、彼女は自分にとって大切な人だと言います。

ただ、同性愛者としての嗜好は変わらなかったと。変えられるものならとっくに変えていたと。

それを聞いて、母親は語ります。「私たちは彼を治そうとしてしまった。」

でも、本当に苦しかったのは彼自身だったのだと。

息子にあってください、そう言われて、部屋に案内されました。

ミスター・ファーレンハイトの部屋に入ると、薄い本が見られます。

「・・・中学生?」と三浦さんが思わず声を出します。

ミスター・ファーレンハイトは中学生だったんです。

そこで、純は三浦さんに大阪に引っ越すと伝えます。

純はマコトさんに別れを告げます。一人になった後で、彼は人目もはばからず、泣き叫びます。これが恋だったのかと。

次の日、純は公園で待ち伏せしていた亮平に会います。

純は亮平に自分の嗜好について語ります。亮平のことは好きだということ、恋愛対象として見たことはないということ。

純は亮平に「大好き」だと伝えます。亮平はそのことを喜びます。

亮平と別れた純は待ち合わせをしていた三浦さんに会います。

三浦さんと一緒に入賞した作品の展覧会に行きます。

そこには三浦さんが描いた少年の横顔が書かれた絵が飾ってありました。

ペンギンを見る少年、タイトルは「恋に落ちて」でした。

二人は絵を見て、別れます。

「今までありがとう。わたしはホモが好きで、ジュンのことが好きだよ」

「こっちこそありがとう。僕は男が好きで、サエのことが好きだ」

三浦さんと別れた純はカフェ39に向かいます。

そこで、ケイトに全ての経緯を伝えるのでした。

新学期の前日、自己紹介の準備をしていた純の元に三浦さんから電話がかかってくるのでした。

彼女の周りにも隠れ腐女子が現れたこと、ただ、宗教(好み)が違うからうまくいかないというのでした。

純は、ブログをやろうと考えていると告げます。ホモの何気ない日常を楽しく書くことで、悩んでいる人の力になれるのではニアというのです。

そして、次の日。学校で先生から、自己紹介は考えて来たかと聞かれます。

「無難なやつ、無難じゃないやつを考えて来た」と答えます。

自己紹介の直前、純の携帯にメッセージが届きます。それは、三浦さんからのメッセージで頑張れというエールでした。

ギクシャクした動きで教室に入り、自己紹介を始めます。

「初めまして! 東京から来ました、安藤純と言います!」

「僕は――」

白いカーテンが動いた。

ミスター・ファーレンハイトの正体は?

純のネット上の友達に「ミスター・ファーレンハイト」という人物が登場します。

ミスター・ファーレンハイトは同性愛者でHIVに感染していました。

純にとっての相談相手で、何か悩みがあると、Webメッセンジャーを使ってやりとりをする間柄でした。

彼は、純にAIDSに発症したことを伝えます。そして、自分が死んだら、僕の家に来て、QUEENⅡのCDを彼が愛した人の墓に備えて欲しいと頼むのです。

彼がなくなった場合、純の携帯にメールが届くように設定すると。本名、家の住所等を記したものを送るというのでした。

純は、彼に長生きをして欲しいと言いながらも、もしそうなった場合は彼の家に行って、CDを受け取り、お墓の前に備えるということを伝えるのでした。

そして、彼の家に行った純と三浦さんは彼が中学生出会ったことを知ります。

腐女子、うっかりゲイに告るのネタバレ(結末まで紹介)

こちらが先ほどのものよりも詳細なネタバレです。

まず公式HPに紹介されているあらすじから。

同性愛者であることを隠して暮らす18歳の高校生・純(金子大地)と腐女子の同級生・三浦さん(藤野涼子)。ある日、純は書店で三浦さんがBL本を購入するところに遭遇する。「BLはファンタジーだ、現実のゲイは汚い」という純に「それは現実のゲイの人に失礼」と猛抗議する三浦さん。

純は、自分が実はゲイだということは母親・陽子(安藤玉恵)にも隠している。三浦さんに興味を持った純は、彼女が愛する同人誌イベントに同行する。一方、自分を自分として誠実に見てくれる純に惹かれる三浦さん。二人は急接近し、幼なじみの亮平(小越勇輝)がお膳立てしたデートでついに純は三浦さんに告白される!

―「三浦さんとなら普通の幸せを手に入れられるかも。」三浦さんと順調にデートを重ね、いざセックスしようとするその矢先―。

意外なことからぎくしゃくしてしまった2人は温泉に向かう。なんと純はそこで、ゲイ・パートナーのマコトさん(谷原章介)と鉢合わせする。純と三浦さんの恋の行方は?やがて、マコト、純の母、同級生にも波乱が起き、二人の恋愛模様はダイナミックに急展開していく――。

 

では、続きからお伝えしていきましょう。

 

温泉施設で三浦さんと話をしていた純でしたが、突如彼の携帯がなりました。

メールの送信者はミスター・ファーレンハイト。

彼からのメールには書かれていました。

 

「これは遺書だ。」「僕は、自ら命を立つことにした。」

そのメールを読んで正気を失う純。

 

「安藤くん!」という三浦さんの声で正気に戻る純。

彼の携帯は手元から落ち、足湯に落ちてしまいます。

ですが、それを気にかけることもなく、彼は「トイレに行ってくる」といい、人がいない、静かで落ち着ける場所を探します。

そこで、思いついた喫煙所に向かうと、「純くん」と話しかけられます。

声の主はマコトさんでした。

その声を聞いた、純は人混みの中を走り抜けます。

ロッカーを開けようとしますが、腕が震えて力が入りません。

そこに来たマコトさんが「どうしたんだ純くん」「何かあったのか」と声をかけます。

「助けて」という純。

それに対して、「助けるよ」「出来ることなら何でもする。だから、安心して」と答えます。

足湯のある園庭に移動して、純は、マコトさんに全てを説明します。

 

「難しいことは分からないけれど」「僕には、純くんが必要だよ」

そう言ってキスをしていると、純の後頭部に硬いものがぶつかります。

ぶつかったのは純がさっき落とした携帯でした。

「どういうことか、説明して」三浦さんが、純に詰め寄ります。

「……説明って、何を」

「全部。さっきどうしていきなりいなくなったのか。この人はいったい誰なのか。どうしてキスしていたのか。わたしは安藤くんの何なのか。全部、答えて」

「わたしたち、キスしたよね」

「セックスだってしようとした。でも出来なかった。あれは、本当はこの人が好きだからなの? 安藤くんは男の人が好きで、わたしのことは好きじゃないから、だから出来なかったの?」

「答えて!」

「いいじゃん、別に」「ホモ、好きなんでしょ」

純の頬をはたき、「ふざけないでよ!」という三浦さん。

 三浦さんが純に背を向け、離れて行きます。

「なんで」「なんで僕なんか、好きになるんだよ」

分かっている。彼女が好きなものは僕であって、ホモではない。

 

月曜日、学校で小野に話しかけられる純。

「三浦さんに聞いたら?」

「女に答えさせるのかよ。お前、本当にクソだな」

 

学校の帰りに、亮平に話しかけられる純。

一緒に帰る時に「純くんは三浦のこと、好きなのか?」と聞かれます。

「わからない」と答える純。

「その純くんの分かんない感じ、三浦にもきっと伝わってると思うんだ。今宮がオレを、オレが三浦を見破ったように、三浦もきっと純くんを見破ってる」

「だから、今の純くんを素直に丸ごと伝えればいい。どーせバレてんだから取り繕ってもしょうがねーでしょ。それでどう転んだって、それはもう運命だ」

純は三浦さんに自身がゲイであることをカムアウトする決意をします。

 
 
次の日の放課後。
 

「話がある。ここじゃ話せない。どこか別のところへ行こう」という純。

3階の空き教室で純と三浦さんは話し合います。

三浦さんの質問に答える純。

「安藤くんは、ホモなの?」

「……うん」

マコトさんについての質問にも答えます。彼が恋人であるということ、妻子持ちでゲイだということ。

「世間体のために女と付き合って、裏では本当に好きな男と付き合うなんて、女をアクセサリー扱いしてるだけじゃない。」

「騙された女の人のそういう気持ちは、どうなっちゃうの?」

「ホモなんか好きになる方が悪いっていう、そういうことなの?」

「世間体じゃない。絶対に、それは違う」

三浦さんが男の人と愛し合って、結婚して、子どもを産んで、幸せな家庭を築きたいと思うのと同じように、僕も女の人と愛し合って、結婚して、子どもを作って、幸せな家庭を築きたいということを伝える純。

「だから、証明したかった。僕はその気になればいつだって女と付き合える。ただ男の方が少し好きなだけ。そういう風に自分に言い聞かせたかった。」

「そういう理由があるからって女の人を、三浦さんを騙していいことにはならない。もう少し待ってくれれば自分から幕を引くつもりだったけれど、それも間に合わなかった。僕は許されないことをした。本当に申し訳ないと思ってる」

「……なにそれ」

「それを聞いて、わたしはどうすればいい?」

「安藤くんを好きになって、そんな話を聞いて、いまさら嫌いにもなれないわたしは、どうすればいいの?」

「絶対に振り向いてくれない人を本気で好きになったわたしは、どうすればいいのよ」

その話をしているとm教室の扉が、開き、小野が教室に入って来ました。

「今の話、どういうことだよ」「お前がホモで、三浦を騙してたって、どういうことなんだよ」

三浦さんを騙し、亮平を裏切ったことを攻めます。

純の左頬に、小野拳が振りおろされた。

小野が床に落ちた純の音楽プレイヤーを広い、中に入っている曲を確認する。

QUEENとか聞くんだ。ホモ仲間だもんなとバカにする小野。

二人は殴り合います。

「先生呼んで来る!」三浦さんが教室を出ます、やがて先生が到着して引き剥がされた時、純の意識は消えかかっていました。

 

次の日、教室に行くと、小野は亮平に気をつけろといいます。

「惚れられたら困るだろ」「惚れられたら困るだろ」という言葉を浴びせます。

亮平はこれまでと何も変わらない、相談して欲しかったと言います。

純は走るようにして教室を出ます。

教室の外で三浦さんに呼び止められますが、彼はそれを振り切って、校舎裏で授業をサボります。

昼食時間に食堂で素うどんを食べていると、三浦さんがやって来ます。

彼女はクラスのみんなはそんなに気にしていない。むしろ、盗み聞きした小野くんに対して怒っていると言います。

6限目は体育なので、教室で着替えの準備をしていると、小野が純に出て行けと言います。

ホモがいたら着替えることができないと純に言い続けます。

「分かった」と答え、純は教室の窓から外に飛び降りました。

そして、これは小野のせいじゃないというのでした。

「僕は疲れた。こんな人生、これ以上やってもしょうがない。ここで終わらせたい。それだけなんだ。だからお前は、関係ない」

「バイバイ」

三浦さんの涙で目覚める純。

彼は病院のベッドにいました。右手の骨は折れ、肋骨も折れていましたが、命に別状はありませんでした。

怪我はありますが、1ヶ月入院したら、通院で大丈夫だと。

 

入院中に亮平と三浦さんがお見舞いに来ました。安藤くんに私のことを知ってもらいたいといい、亮平が席を離している時にBL本を渡します。

入院中に、BL本を読み、彼女の趣味への理解を深める純。

 

そして来た、退院の日。

三浦さんが「終業式だけは、来てくれないかな」といいます。

コンクールに出した絵が入賞して、その症状をもらうのだそうです。

「わたしのことを騙したの、ちゃんと悪いと思ってるなら、それぐらいはしてくれてもいいんじゃない?」

検討すると答える純でした。

「ありがとう。絶対に来てね。約束だからね」

カフェ39でマコトさんと会い、話をして終業式に出る決意を固めるのでした。

 

終業式に来て出る純。

そこで、表彰される三浦さん。

表彰が終わった後に、おもむろにマイクをとって、叫び出します。

「ホモが、大好きでーーーーーーす!!!」

さらに、話し続けます。

彼女がBLが好きな腐女子であるということ、小学校5年生の時に本屋さんで2次創作の作品を読んでからBLが好きになったということ。

すると、彼女は先生に取り押さえられます。

そこで、ステージに上がって、先生を馬乗りにした人がいます。

それが、亮平でした。

三浦さんは話を続けます。

亮平が「お前ら手伝えよ」というと、一部の生徒がひな壇に押し寄せます。

 

三浦さんは話を続けます。BL本を買いに行ったこと、そこで同じクラスの男子生徒にあったこと、イベントに一緒に行ったこと、そこで彼のことを好きになったこと。

キスをしたこと。一緒にテスト勉強をしたこと。セックスをしようとしたけど、できなかったこと。

温泉にいったこと。そこで彼が男の人とキスをしているのを見てしまったこと。

そして、彼女はそう言いながら笑います。笑うしかないような。

そして、彼自身も苦しんでいるということ。

彼は自分のことが嫌いだということ、わたしたちのことを好きなこと。

三浦さんが壇上で泣いていると、

「アンドオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

と、小野が壇上で叫びました。

「三浦がてめえのために泣いてんだぞ! それをてめえは呑気に見学か! 僕はホモだから女の涙には動じませんってか!」

壇上に上がった純は「ごめん。あと、ありがとう」と三浦さんに伝えます。

「ねえ。キスして」という三浦さん。

純がキスをすると、体育館中から歓声と拍手が上がりました。

終業式が終わった後に、純、亮平、小野、三浦さんは3階の空き教室で話をします。

亮平と小野が去った後、三浦さんと話をします。

純とのことは問題ないとのことですが、父親にBL趣味がバレたことで、BL禁止令が出るかもしれないと落ち込む彼女。

話が終わった後、純は「海に行こう」と三浦さんを誘います。

 

その次の土曜日、二人は一緒に出かけます。ミスター・ファーレンハイトの家にいって、頼まれたCDを受け取るのです。

ミスター・ファーレンハイトの家についた二人を迎えたのは彼の母親でした。

彼女は純のことを同性愛者だと知っており、彼女を連れて来たことを訝しがります。

ただ、純は同性愛者は病気等ではなく、治るものではないということを伝えます。

治せるものならとっくに直していると。

彼女は息子を治そうとしたけど、できなかった。

でも、一番苦しんでいたのは彼自身だったのねと。息子にあってくださいと。純と三浦さんをミスター・ファーレンハイトの部屋に

案内します。

部屋に入ると、薄い本が大量にありました。純も持っているけど、今では使うことがないもの。

三浦さんが口を開きます。「・・・中学生?」

ミスター・ファーレンハイトは中学生だったのです。

彼の部屋でCDを見つけた二人は、ミスター・ファーレンハイトの愛した人のお墓にCDを持っていきます。

そして、彼らがきっと愛し合っていたということ、彼がミスター・ファーレンハイトに独り立ちして欲しかったから突き放すようなことをしたんだろうということを話し合います。

お墓詣りが終わった彼らは海にいきます。

海辺で話し合う二人。

純はこれからのことについて話をします。夏休みが終わったら、大阪に引越しをして転校するといいました。

「逃げるんじゃない。自分を試してみたいんだ。僕のことを何も知らない人たちと触れあって、自分自身の可能性を探りたい」

沈黙が流れる中で、最初に口を開いたのは三浦さんでした。

「わたしたち、別れよう」

は?と聞き返す純でしたが、

「これで、フッたのはわたしだからね」と三浦さんが突きつけた指先は震えていました。

 

そして、引越しの2日前。

彼は上野に出かけます。マコトさんと会う約束をしていたからです。

純はマコトさんに別れを告げます。マコトさんは自分の話をします。

自分は同性愛者と自覚していたが、今以上に、同性愛者が認められにくかった社会だった。

そこで、積極的に言い寄って来た女性と結婚したこと、子供が生まれたら、子供が可愛くて、この幸せを守るために頑張ろうと思ったこと、ただ、息子が中学生になる頃から、彼を性的な対象として見てしまうと。

彼は、同性愛者である以前に自分が変態だったということを語ります。

ただ、純という彼氏を見つけてからはそういう風に見ることもなくなったと。

温泉で純に会った時、人前でキスをして、家族にバレてもいいと思った。

これで、家族にバレたら、純くんと一緒になれると冗談抜きでいいと思ったと。

そして、二人は別れます。

「分かった。それじゃあ、向こうに行っても元気で」

「うん。マコトさんも身体には気をつけてね。それじゃ」

別れた後に、人目も憚らず、泣き叫ぶ純。 これが恋だったのかと気づくのでした。

 

引越し前日、純が家を出ると、いつもの公園に待っていたのは亮平でした。

亮平は公園で待ち伏せをしていんです。

そこで二人で話をします。いつ同性愛者だと気づいたのか、亮平のことをどう思っているのか?

純は「僕は亮平のことを「大好き」だけど、亮平と付き合いたいと思ったことは一回もない」と言います。

「今の、本当か?」と聞き返す亮平。

「本当だよ、神に誓って、僕は亮平を恋愛対象として見たことはない」

「そっちじゃない。俺のこと「大好き」ってところ」

「本当だよ。当たり前だろ。」

そういって、二人は抱き合います。最後の揉みおさめとして、純の股間を揉む亮平。

純は思いっきり、亮平を突き飛ばす。

そして、いつものように人懐っこく笑い、小野からの伝言を伝えます。

「俺はシアー・ハート・アタックが一番好き」

小野もQUEENが好きだったのです。

「じゃあな。あっちでもちゃんと、いい友達みつけろよ」

 

亮平と別れた純と三浦さんは一緒に絵の展示会場に向かいます。

そこである絵の前で足を止めます。

絵に描かれていたのは少年の横顔でした。

ペンギンを見る少年の横顔。タイトルは「恋に落ちて」

純が「恥ずかしいタイトルだね」というと「元彼の写真が飾られているだけだから、今さらでしょ」と答えるのでした。

彼女は神様が同性愛者を作った理由がわかったというのです。

その理由は神様は腐女子なんじゃないかというのです。でも、女性の同性愛者もいるじゃないかというと、「百合好き男性神とホモ好き女性神のペアなんじゃない?」といって、笑いあうのでした。

「ねえ、安藤くん。今日はここでお別れしようか。綺麗にさよなら出来る気がするから」という三浦さんに

「分かった。そうしよう」と答えるのでした。

「今までありがとう。わたしはホモが好きで、ジュンのことが好きだよ」

「こっちこそありがとう。僕は男が好きで、サエのことが好きだ」

そして、最後に一言、ホモという言葉はあまり使わないほうがいい、ゲイにしたほうがいいといい、バイバイと別れるのでした。

 

三浦さんと別れた純は新宿2丁目の39に向かいます。

そこで、ケイトにこれまでの全ての経緯を伝えます。

まだこれからどう生きるかは決まっていない純でしたが、「誰に嫌われても、誰が認めてくれなくても、自分だけは自分を愛してやりたい。今は心から、そう思います」と伝えるでした。

店内でかかっている音楽はQUEENの「手を取り合って」

この曲がかかっているうちにお店を出たいといい、純はお店を出るのでした。

また会いましょう。世界のどこかで。

 

新学期前日、三浦さんから純に電話がかかって来ます。

お互いに近況を話し合います。三浦さんにも隠れ腐女子が接触して来たことを伝えます。ただ、攻めや受けの好みが違うから必ずしもそうじゃないようです。

三浦さんは「小野くん(亮平)から告白された」ということを純に相談します。

「好きにすれば?」、「でも、亮平はすごくいいやつだよ。それは僕が保証する。」と言います。

ひとまずは保留にするといいます。

純は「ホモの男子高校生が日常のことを書くブログ始めようと思う。」と言います。

食べた食事や好きな音楽のことを楽しく書いて、悩んでいる同性愛者がホモなんて大したことないと思ってもらえたら意味があると思えるんだと。

三浦さんはすごくいいと思うと答えます。身内に見られたくないから、教えないという純でしたが、三浦さんはハンドルネームで検索するというのでした。もうハンドルネームは決まっているんでしょというのでした。

翌日、学校に通った純。

先生から、自己紹介は考えて来たかと聞かれます。

「無難なやつ、無難じゃないやつを考えて来た」と答えます。自己紹介何があっても、止めないでくださいねと先生に伝えます。

自己紹介の時間になったら呼ぶと先生に言われて、教室の外で待っていました。

純の携帯にメッセージが届きます。それは、三浦さんからのメッセージで、うさぎが踊るアニメーションでした。「頑張れ!」と告げていました。

ギクシャクした動きで教室に入り、自己紹介を始めます。

「初めまして! 東京から来ました、安藤純と言います!」

 決めた。 あっちにしよう。

「僕は――」

白いカーテンが動いた。

彼女が好きなのはホモであって、僕ではないの感想

原作を読んで、まず思ったのは、読んで良かったなと思ったことですね。読んでいる途中、特に純と三浦さんが別れたりする場面では、ちょっとほろ苦いというか、少し切ない気持ちになりました。

結末として、二人は別れましたし、純は引越しをしたので、ちょっと悲しい気持ちもあります。

ただ、引っ越した後も連絡を取り合っていて、今後に向けて明るい終わり方だったなと思ってます。

高校での出来事があって、純が新しい一歩を踏み出して、新しい始まりを迎える。

これは私の願望でもありますが、純、三浦さん、亮平にはこれからも仲良く、いい関係を続けて行ってほしいなって思います。

僕の思いとしては、三浦さんと亮平が今後結ばれて、最後は結婚して・・・みたいになったら嬉しいですね。

本当に続きが気になるいい作品だったなと思います。

ネタバレの記事を書いていますが、ぜひ原作小説も読んでほしいところです。

 

原作小説→Book walker

 

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